ネクタイはスーツと並び印象を決め付ける重要なアイテムです。
胸元は、座って商談をしても目に留まります。
オフィスカジュアルも浸透していますが、式典や大事な商談などネクタイを締める機会もゼロではありませんよね?
大事であることはわかっているものの、何を選べばいいのか、悩むのがネクタイです。
僕も営業マンになりたての頃はそうでした。
・きれいに見せたいけど何を選べばいいかわからない
・選ぶセンスに自信がない
・失敗して恥をかいたらどうしよう
・どうせ買うなら良いものを選びたい
こんな方に向けて今日は、売れる営業マンが選ぶネクタイの選び方とおすすめのアイテムを紹介します。
僕自身もネクタイは多く持っていますし、リクルートやサイバーエージェント系列で働いていた頃に見てきた一流営業マンの視点も解説しながら一緒に学んでいきましょう。
ネクタイの選び方
まずはネクタイの選び方の基本を紹介します。
そもそもこのポイントを抑えておけば間違いありません。
難しくないので、サラッと覚えておきましょう。
前提の考え方:印象の与え方
引用:「胸から上」で7割が決まる!? スーツの“Vゾーン”コーデで印象UPを狙え
ネクタイを選ぶ際にまず抑えておきたい考え方は、印象は「胸元のVゾーン」で決まるということ。
ネクタイを単体ではなく、羽織るジャケット×ワイシャツ×ネクタイ、これらのバランスで印象は決まります。
ただVゾーンを構成する要素では、ネクタイが与える影響は大きいです。
ジャケットはネイビーかグレー、ワイシャツも白とある程度パターンが決まっていますが、
ネクタイは色も柄もバリエーションが多く、僕も選ぶのに迷っていました。
一旦ここでは、
・ネクタイ単体ではなく、ジャケットとワイシャツで構成される胸元のVゾーン全体で考える
・ネクタイは色×柄で与える印象が大きく変わる
と覚えておいてください!
ネクタイ選びのポイント①:色
まずは色の基本を覚えましょう。
ネクタイを選ぶ色によって相手の印象が異なります。
初対面、プレゼン、会食など、そのシーンにふさわしい色を知っておくことが大切です。
色の使い分けができると、ただのおしゃれから「デキる営業マン」に変わります。
色は相手側はもちろん、つける自分の気持ちにも大きな影響を与えるのが面白いところ。
ネクタイの色の中でも、特に使いやすい王道の色合いをまとめました。
迷ったらこれ「誠実の青(ブルー・ネイビー)」
青系は、ビジネスシーンで最も使いやすいスタンダードなネクタイです。
迷ったら青を選んでおけば、ほぼ間違えることはありません。
青系のネクタイは、「知的」「誠実」「冷静」「勤勉」「真面目」など落ち着いた印象があります。
青系の中でも鮮やかな明るい色合いは「フレッシュ」「爽やかな」など若々しいイメージを与えられます。
引用:富士桜工房
よりトーンダウンした、ネイビーに近い色合いは「知的」「勤勉」のようなイメージですね。
勝負時に使いたい「情熱の赤(赤・えんじ)」
赤系は「積極性」「情熱的」「行動」などアクティブなイメージを伝える色合いです。
情熱的、社交的な印象は積極的に自分の意思を伝えるプレゼンテーションや営業の現場にマッチします。
一方で、赤系は「派手なのでは?」と心配になる方もいるかもしれません。
確かに明るく鮮やかな赤は派手に見えることもあります。
しかし赤系の色にも種類があり、より大人っぽく見せたい場合はワインレッド系の落ち着いたトーンを選べば問題ありません。
自分自身に気合を入れたいときもおすすめです!
パステル系の鮮やかな赤
ワインレッド・ボルドー系の深みのある赤
どんなシーンにも使える「万能のグレー」
引用:GUARDAROBAMILANO
グレーには「柔軟」「冷静」「穏やか」と言った印象を与えます。
ほかのどんな色ともなじみやすく、着回しがしやすいです。
営業マンは一本持っておくといいでしょう。
選ぶものによっては落ち着いた雰囲気、上品さがあり好印象を与える色として人気です。
商談から、パーティーや結婚式などのシーンでも使えます。
ネイビースーツと相性バツグン「堅実のブラウン(茶色)」
引用:楽天
ブラウン(茶色)のネクタイは「温厚」「信頼」「堅実」など、手堅く安心感を与えるイメージです。
大人っぽさや落ち着いた雰囲気を与えたいときに使えます。
お堅い企業への商談や、目上の人との接待でも活躍してくれるでしょう。
秋冬に着用すると季節感も演出できるので若い人でも使いやすいです。
ネイビースーツと合わせると、色のコントラストで鮮やかな印象になります。
僕もブラウンのネクタイは愛用中。
おすすめの一本です!
パーティーシーンでも活躍する「華の白・ピンク」
白は「純粋」「清潔」「美しさ」など、エレガントなイメージになります。
結婚式や披露宴で使える王道の色合いです。
引用:楽天
ピンクは「優しさ」「包容力」「温かさ」を与えます。
白シャツとの相性もよく、華やかな印象はパーティーシーンで活躍してくれるでしょう。
春に利用すれば、季節感も演出できます。
女性との商談や、仕事後のデート活用にもおすすめです!
引用:BIGVISION
ネクタイ選びのポイント②:柄
ネクタイから相手に与える印象は、色だけでは決まりません。
色と柄の組み合わせ=ネクタイなので、どの柄を選ぶかも大切です。
次は、代表的な柄と与える印象について紹介します。
何本持ってもいい「無地」
引用:BIGVISION
「今日のネクタイはなににしようかな」
そう思ったら、無地を選んでおけば間違いありません。
最もスタンダードで、どんなシーンにも対応できるのは「シンプルな無地」です。
相手に何か印象を残したい、
戦略的に印象を操作したいのであれば場所や相手を考慮し選ぶ必要があります。
しかし、「今日は考えるのが面倒」という日は、無地を選んでおきましょう。
営業マンとしては、一本は必ず持っておきたい汎用的なアイテムです。
無地に並ぶど定番「ストライプ(レジメンタル)」
引用:BIGVISION
どのスーツ量販店でも必ず置いてあるのが「ストライプ」です。
無地と並び、ビジネスシーンで多く活用されています。
ストライプにも種類があり、線が細いとスタイリッシュ、太いとカジュアルな印象を与えます。
線が細いストライプ
引用:BIGVISION
線が太いストライプ
引用:BIGVISION
営業では、より落ち着いた印象を与えられる線が細いタイプを選ぶといいでしょう。
おしゃれを演出できる「ドット柄」
引用:BIGVISION
ドット(水玉)は、特に海外やヨーロッパではエレガントな柄とされ人気があります。
ドット柄も、そのドットが小さいほどフォーマル、大きいほどカジュアルな印象を与えるのが特徴。
ネクタイ自体の色が濃いほど落ち着いた印象を与えられます。
営業シーンで活用する際は、
↑写真のようなドットは小さめ×落ち着いた色合いを合わせるといいでしょう。
シック・上品さを求めるなら「小紋(こもん)柄」
引用:BIGVISION
小紋柄は、花形、ひし形、紋章など細かい模様が規則的に並んだ柄のことです。
控えめな柄から大胆な柄まで、デザインのバリエーションが豊富にあります。
大きい柄だとカジュアルに、小さい柄はクラシックで上品なイメージです。
営業シーンでは、↑写真のような模様が小さいものを選ぶといいでしょう。
親しみやすさを与える「チェック柄」
チェックはカジュアルで親しみやすい印象を与えます。
色の数が多いと派手になる恐れもあるため、営業シーンでは落ち着いた色合いを選ぶといいでしょう。
若々しく見せたい人や、夜は宴会がある場合、休日デートにスーツを利用するようなときにチェック柄はおすすめです!
売れる営業マンはここまで見る!ネクタイへのこだわり
ここまではネクタイ選びの基本をお伝えしました。
しかし!売れる営業マンはここからが違います。
色、柄の基本を抑えるだけでなく、ネクタイの長さや幅にも目を向けましょう。
90%の人が知らない、ネクタイ剣先の「正しい位置」
ネクタイの短すぎる人・長すぎる人を見たことはありませんか?
短すぎるネクタイはチープな印象を生みますし、長すぎる剣先はだらしない印象を与えます。
もちろん短すぎる、長すぎるからダメということではありません。
ある芸人は「あえて」短すぎるネクタイにすることで抜けた印象を与えているそうです。
ただ、ネクタイを印象の戦略の一つとするなら適正な位置に収めましょう。
ジャストサイズは「直立でベルト位置に収まる長さ」だと言われています。
引用:ORIHICA
ベルトより長いネクタイだと上半身が長く見え、スタイルが悪い印象になります。
逆に短いと、体が引き締まって見えないためスマートさに欠けます。
「そんなところまで気にするの?」と思われそうですが、
あまり他の人がこだわらないポイントだからこそ、徹底することで差別化できます。
ネクタイの収まる位置、意識していきましょう!
スマートな印象を生む、ネクタイの幅
ネクタイの剣幅も、太幅から細幅までさまざま。
何気なくチョイスすることも多いですが、実はルールがあります。
それは、ラペルと呼ばれる「ジャケットの襟」とネクタイの幅を合わせること。
引用:Pinterest
こうすることで、ネクタイ・シャツで構成される「胸元のVゾーン」がより洗練された印象になります。
ただ、以前に比べて最近のネクタイ幅は細くなってきています。
その場合、細幅のネクタイ×太幅ラペルの組み合わせはOKですが、
太幅のネクタイ×細幅ラペルはバランスが悪くなるので選ばないようにしましょう。
売れる営業マンが選ぶネクタイ9選
売れる営業マンは、どんなネクタイを選ぶのでしょうか?
- ものすごく多くのネクタイを持っていそう
- こだわりが強そう
と思われるかもしれませんが、全員がそうではありません。
とは言え、最低限の基本を抑え、どんなシーンでも対応できるよう気を配っています。
では、売れる営業マンが身につけるおすすめのネクタイを紹介します!
選んだポイントとしては
- 長く使える:単に安いだけでなく、長く使えるコスパが良い商品
- 使いやすい:どんなスーツにも合いやすい汎用的なデザイン、ネクタイ選びの基本を抑えた長さと幅
スーツはネイビーかグレーを着用すると想定して選びました!
毎日でも使える「ベースの一本」
「ネクタイが大事なのはわかるけど、毎日考えるのは面倒くさい」
そんな人には、どんなシーンでも使える「ベースの一本」を揃えることをおすすめします。
どんなシーンでも使えるため、落ち着いた色合いに偏ることは多くなりますが、
営業マン初期の頃は、まずはここから集めましょう!
気分を変えたい一本は、慣れてきてから揃えるので大丈夫です。
❶さりげない色使いがおしゃれなシャドーストライプ:コムサイズム
コムサは国内のファッションブランドです。
ロゴなどの主張が少ないシンプルなデザインが特徴で、20代〜50代まで幅広く利用されています。
このネクタイも、ベースの色はどのスーツにも合いやすいブルーです。
ポイントは主張しすぎない「さりげないストライプ」。
素材もシルクで毎日利用に最適、ネクタイ幅もどんなスーツにも合います。
誠実の青に、黒ストライプの組み合わせで引き締まった印象を与えたいときにどうぞ。
❷どんなスーツにも合うネイビーソリッド:Vita Natur(ヴィタナトゥール)
Vita Natur(ヴィタ・ナトゥール)は服飾雑貨の企画、生産、卸を行うEC専門の国内ブランドです。
ネクタイは京都丹後・西陣で生産されており、商品に合った産地を選んでいるのが特徴。
素材は高級シルクを100%使用しており、ハンドメイドで作られているため生地の良さが高評価です。
ネイビーベースの無地で、ネクタイ幅も8cmとどんなスーツにも合いやすいでしょう。
❸華やかな気分を演出したい日にも使えるブルーグレイ:カルバンクライン
カルバンクラインはシンプルできれい目のアイテムが多いのが特徴。
また、格安商品と比べれば高いですが多くの人にとって「手が届く」価格帯であるのも嬉しいポイント。
「エルメス、グッチ、ポール・スミスなどハイブランドが欲しいけど買えない」
「でもブランドにもこだわりたい」
そうした人にはおすすめです。
デザインもシンプル、ブルーグレイはどのスーツにも合います。
ブランドが刻印されているのも裏地のみ。
いかにもブランド物のネクタイをしている感もありません。
大剣幅が7cmとやや細いので、細身のスーツと合わせてください!
プレゼンや商談、接待に使える「攻めの一本」
営業をしていれば、毎日が勝負ですが中でも特に大事な日もあります。
コンペのプレゼン、絶対に落とせない商談など、特に力が入る場面こそいつも以上の力を発揮したいもの。
そんなときは、自分の気持ちも高めて相手の印象にも残る攻めの一本を使いましょう。
場合によっては「派手」と捉えられがちで選ぶのも難しいので、僕のおすすめを揃えました!
❹力強くも主張しすぎない赤のジャガード織り:MICHIKO LONDON
流行に左右されない、上質で落ち着いたデザインが特徴のブランドです。
赤は主張が強い色合いですが、派手さはなく清楚で落ち着いた印象を与えてくれます。
プレゼンなどのビジネスシーンはもちろん、華やかなパーティーシーンにも活用できるでしょう。
剣幅も8cmなので、どのようなスーツにも合わせやすいです。
❺データや説得力のあるプレゼンに使える茶系ネクタイ:レコパン
プレゼンや商談に使えるのは赤だけではありません。
データや統計を用いて論理的な説得力を強化するには「茶色」が適していると言われています。
落ち着いた色合いが、安心感や信頼を与えてくれるからです。
そんなときに活用したいのがレコパンのネクタイ。
ブランド品であるため品質もよく、小紋柄はおしゃれを演出してくれます。
100%シルクで、季節も問いません。
茶色のネクタイもこだわりたい方にはおすすめです!
❻接待や食事会にも使える華のピンク:FORTUNA Tokyo(フォーチュナトウキョウ)
営業マンにおいて勝負の日は、何もプレゼンや商談の日だけではありません。
食事会や接待、社内総会、仕事終わりにデートなど、業務外の機会も大切なアピールの場です。
そんなときに持っておきたいのがピンクのネクタイ。
「ピンクは派手すぎて似合わない」
「目立つのでつけたくない」
そう思われる方もいるかもしれません。
でも安心してください。
今回紹介するのは、アクの強いピンクではなく、淡く明るいパステルカラーのピンクです。
式典や結婚式の二次会など、女性と会うときなどには特に活躍してくれるでしょう。
春先につけると、季節感の演出ができるのでおすすめです。
気分を変えたいときに使える「遊びの一本」
ネクタイは、テイストを少し変えるだけでも印象が大きく変わります。
また、自分自身の気持ちやモチベーションを変えたいときにも効果的です。
「毎日同じネクタイは飽きた」
「今日は少し気分を変えたい」
「でもカジュアルすぎるのはつけたくない」
そんなときに気分を明るく華やかに変えてくれる、でも相手からの印象も損ねないおすすめの一本を紹介します。
❼王道のネイビー地×白ドットでおしゃれを演出:ユナイテッド・アローズ
気分を変えたいときのオススメの一つは「ドット柄」です。
ドット柄も、ドットの大きい順に「コインドット」「ポルカドット」「ピンドット」と種類が分かれます。
ドットが大きくなるほどカジュアル、小さいほど上品で落ち着いた印象になり、
ビジネスシーンではピンドットがおすすめです。
ドットはシンプルな柄のため、気分を変えつつも様々なシーンで活躍します。
今回紹介するのは、ユナイテッド・アローズ。
個性追求というより、万人受けするアイテムを展開しているブランドなので安心して使えます。
王道のネイビー地×白ドット、かつネクタイ幅も8cmなので、どのスーツにも合うのも嬉しいポイント!
❽派手すぎない上品さ×艶っぽさがおしゃれなペイズリー柄:Y&TAILOR(ワイアンドテーラー)
ペイズリー柄とは、曲線や草花をモチーフとした柄が連続しているものを言います。
一般的なペイズリー柄は、「派手」と見られますが、今回紹介するネクタイは一味違います。
派手になりがちな柄を、落ち着いた色味で抑え、柄が浮き出る工夫がされているのが特徴。
立体的できれいなネクタイに仕上がっています。
「他の人と違うネクタイをしたい」
「気分を上げたい」
「おしゃれなネクタイをしたい」
このような人にはおすすめの一本です!
ネクタイの長さも剣幅も8cmと問題ありません。
6色あるので好きな色と組み合わせも楽しめます。
自信を持ってつけてくださいね。
❾若々しさと親しみを演出するチェック柄:ヒューゴバレンチノ
カジュアルで親しみやすい印象を与えるチェック柄は、気分を変えたいときに選びたい一本。
普段は落ち着いた印象を選びがちな人も、簡単にイメチェンを楽しめます。
一方で、カジュアルすぎる印象を与えることもあるので、選ぶシーンは注意が必要です。
商談の機会がない内勤日や社内の飲み会やデートがある日などはマッチします。
ヒューゴバレンチノはメンズ向けのネクタイや革財布を扱う、イタリア産のブランドです。
グレーベースなシンプルな色合いは、ビジネスシーンにもマッチします。
柄はチェックで親しみやすく、宴会やデートの日にも活躍してくれるでしょう。
ネクタイ幅も8cmなので問題ありません。
また、人によってはカジュアルすぎると捉えられるので、商談やプレゼン以外の日で利用してください!
まとめ
今回は売れる営業マンが選ぶネクタイをテーマに、色や柄など基本的な知識から選び方、おすすめのネクタイまでを紹介しました!
多くの営業マンが、「なんとなく」ネクタイを選んでいます。
こだわりを持つのは良いことですが、ぜひ「相手からどう見られるか」という視点も持って、自分好みのネクタイを選んでみてください。
「今日はどのネクタイにしようか?」
毎日同じような作業が続く仕事も、ネクタイにバリエーションがあると良いアクセントになります。
状況に応じてふさわしいネクタイを選び、ぜひ売れる営業マンになってくださいね。
それでは!
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